柔らかくてまるい日
きむらとしろうじんじんさん。
焼立器飲茶美味窯付移動車を連れて、全国あちらこちらで、
その土地の人たちのサポートで開催して、
その土地の人たちに楽しんでもらう絵付け体験と野点。
焼立器飲茶美味窯付移動車は、ズバリ、窯と野点セット搭載のリアカー。
じんじんさんはフランクに色々な質問に答えてくれて、
一気にファンになってしまいました。かっこいい。
全てに理由がある。
さて、初めての絵付けは、お抹茶に合うお茶碗にしたくて、
焼き上がりをいろいろ想像してやってみた。
思い描いてるようには焼き上がらないのを楽しむつもりで。
そしたら案の定!
もっと溶けて欲しかったところは綺麗に残り、
なんでそこがー?な所が見事に流れて消えていた。面白い・・・・!
そうして絵付けしたものを、リアカーの窯で焼いてくれるのは、もちろんじんじんさん。絵付けの具合を見て、どんなものにしたいと思っているのか想像して、焼いてくれる。私たちが言葉で説明するんじゃなくて、汲み取って、その上でカッコよくなるように考えてくれる。もはや、じんじんさんと窯と釉薬と私のコラボレーション。
最後には、じんじんさんが点ててくれたお茶を、自分のお茶碗でいただく。お茶席で、じっくりと茶碗を眺める気持ちが初めて分かりました!じっくりじっくり見たい。見てもらえたら嬉しい。
結局、朝早くから夕方まで知らない人たちと過ごした。
これが、なにより実は楽しかった。
じんじんさんのリアカーに乗っている窯と火、お茶席カウンター、絵付け、磨き、いろんな物を眺めたり作業をしたり、他の人が作業をしているのを見たりしながら、知らない人たちと、ゆるゆるとおしゃべりして過ごす輪。じんじんさんが作ってくれた、この輪がとても楽しかった。最高だな。あっという間の1日でした。
千里というニュータウンにある公園での開催だったのだけど、3世代を繋いだり、隣近所に交流を生んだり、じんじんさんのアートにぴったりな場所だなと思う。私が住む町にも来てくれたらいいなぁって思うもん。実際、じんじんさんに地元に来てもらいたくて、遠方からイベントに参加しに来ているという方もいらっしゃった。
参加している人だけじゃなくて、通りすがりの人も声をかけてくる。全部合わせて一期一会な1日。パブリックな野点っていいね。
実は昨日も「囲む」をした。信楽で土鍋を。ただし、いわゆる「鍋」をしたんじゃない。
土鍋って煮る以外にも使えて、便利なんですよね。
そんな料理を教えてもらいました。
パエリア、鯛のアクアパッツア、チキンソテー、蒸し野菜。
調理に使った土鍋をそのまま食卓で囲んで、パーティー気分の試食。
これについては詳しくは今週木曜の土井印で。
ずいぶん前に、淡路島で地中蒸しに連れて行ってもらったことがある。
あの時にも、全然知らない人たちで焚き火を囲むのが、とっても楽しかった。
何かを囲んでまるく輪になるって、なんて最高なんだろう。なんて柔らかいんだろう。
休みと仕事とが混在する、線引き出来ないのはいつも通り。
カレンダーが休みであろうが関係ないわけです。
ただ、この三連休は、とても柔らかくて暖かい時間を過ごすことができて、とても幸せ。
土曜日は、淡路島で、チームずっこけ旅。ほんまにあったかい。丸い。
みなさんありがとう。