ぶつぶつ日記

タイミング

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阿修羅はいつでも奈良にいると思っていた。
どうやら今月末からは東京、そのあと九州を旅するらしく、
次に奈良で見れるのは、その後だから、秋以降?って感じ。
がっかり。熱があがってきてるところで、コレだもんなぁ。

かと思えば、大阪には来ないからと思って見にいった「ピカソとクレー」展。
なんと、4/10〜兵庫県立美術館にやってくるんだって。だったら兵庫で見たのに・・・。

なんだ、なんだ、おいおい、が続くこのごろ。なんとなくタイミングが周りと合わないのです。
それだけで、なんだか拍子抜けしちゃう。
こういうときは、そうね、こういうときは、ゆっくり、どでーんと構えるのがいいのだよね。

ゆっくり。
ゆっくりね。
どいちゃん、ゆっくりですよ。

そんなこともあって、試写会に行き損ねていた「ホノカアボーイ」を見に行ってみた。

チケットを買うときに「おひとりさまでよろしかったですか?」と、やたらと確認する新人(に違いない)アルバイトちゃんに、ため息つきつつ、映画はとてもよかった。大げさじゃない手触りがすごくよかった。たぶん私はハワイに行く事なんて絶対ないし、行ってみようかなぁとは思わなかったけど、手招きする感じでもないところが、また良かった。

かもめ食堂、めがね、に続き、またもや、おいしそうなごはんがたくさん出てくる映画。
料理は高山なおみさんらしい。ふむふむ。
ごはんをおいしそうに食べるひとって、やっぱり見ていて気持ちいい。
そんなふうな人になりたいし(そういうと、じゅうぶんだ、と言われたことがあるけど・笑)
そういうふうな人が隣にいてくれたらいいのにって思う。

この映画のホノカアは、豪華じゃないけどおいしい食べ物と、それをおいしく食べる人と、言葉が少なくても、それぞれのテンポがあっても、まるまる全部を受け止め合える人間関係がある。


なんだか、とても心が疲れているような気がした。
そんなはずは無かったんだけど。

そういえば、こないだテレビで誰かが、「町で会ったら冷たかった」と責められていて
「冷たいんじゃない、ただ『粗相のないように...』と思うと、素っ気ない感じになっちゃうだけ」てなふうに答えてた。いい事言うじゃん!そのとおりよ。わたしもよく言われる。そのたびに悲しくなる。だって私は人見知りで、出来るだけ真剣に失礼のないように人と接しようと思ってるのに。
あぁ、こういうこと、きっとホノカアでは言われないんだろうなぁ。

わたしのテンポを、わたしのリズムを、わたしのスタンスを、水が流れ出るのが当然のように受け止めてくれる、そういう町があればいい。

かといって、ホノカアに行きたいわけでは全くない。ホノカアが手招きしているとも、思わない。
うん、いい映画をみた。
FLYING POSTMAN PRESSのコラムでまた紹介するつもりなので、ここではこれくらいで。





あ、「ピカソとクレー」展もよかったです!
クレーのタイトルの付け方にキュンとしました。素晴らしい!
兵庫にも、もういちど見に行くかもなー。