ぶつぶつ日記

bon voyage

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スペシャのレギュラーが終わります


後悔はありません
もちろん毎週反省点はある
反省点がなくなることなんて、きっとない
だけど
後悔はないです




留学生の気持ちで東京に通っていました
色んなところに行ってたくさんの人にあって
じぶんにもっと詰め込みたいって思ってた
だけど
番組のことで自分の事で頭がいっぱいで
他になんて手を出す余裕がなかった
遊びでさえ無理でした
もうすぐ1年ってところで
ようやく余裕が出来てきて、よし、いろいろやってみよう!ってところでの終了なので
それが残念です




番組なんてのは
始まったらいつかは終わるもの
映画とかドラマとかなんて
もっとあからさまに終わるときが見えているでしょうから
きっと遠藤くんは慣れているのかもしれない
だけど私がやっているたぐいの番組というのは
期限がきまっていないから
だからいつか終わるのは分かっていても、その時がくるとやっぱり寂しい
特に今回は、アップデイトチームのスタッフのことが本当に好きだったので
もう会えないのかと思うと
もう一緒に作業が出来ないのかと思うと
とても寂しいのです




 ・ ・ ・



スペシャのスタッフが驚くほど、
私は今まで、限られたアーティストと限られた仕事だけをしてきました。
それは、わたしが望む望まぬとは関係ないところで、
ただそういうポジションにいつのまにか居たのです。
「ドイにこういう事をさせたら面白いんじゃないか?」といって
与えてもらえたことに向き合って生きてきたら、ここにいたんです。
もちろん、結果オーライなわけです。ありがたいことです。
それで良かったと本当に思っています。


だけど、色んなチャンスを私も欲しかったのです。それもホントです。
特急に乗れなかったので、各駅停車で通過待ちしながら
悔しい思いや苛立ちも感じてきました。
特急に乗りたいって分かってもらおうと頑張った結果、壊れたこともあります。
だけど、わたしはホントにチャンスが欲しかったのです。






そういう今まで関わった事の無かったアーティストとの出会うチャンスをもらえたり
やったことのなかった仕事をやってみるチャンスをもらえたり
とても感謝しています
なにより「今の土井コマキのままでテレビに出て下さい」と
作らなくていい、そのままでいい、そういって認めてもらえたことが
本当に嬉しかったです。
人よりも時間がかかったけど、ようやくだと。


いろいろな新しいことに触れたおかげで
この1年で、私は新しい自分に会いました。
また自分に向き合うチャンスがあればいいなぁと、
ぼよ〜んと浮かんで、ふむふむ思います。
ドデーンとキモをすえて考えもします。
卑屈なまでの遠慮の精神を許して
自分で自分を認めてあげなくてはいけないのかもしれない。
わかりません。
無理をして破ろうとしたら、きっとまた壊れるから。


「わたしなんて」をそろそろ辞めるタイミングなのかな。
うーん、それは難しい。


だけど、もっともっと色々挑戦したいって
今までなかったほど、前向きに強く思います。






ただ、遠藤くんの力にもっとなりたかった。
それは、本当にごめんね。
力不足でした。
かれは俳優です。
音楽は趣味で聴いている男の子です。音楽業界の子じゃないのです。
だから、いわゆるDJやVJのように音楽に向き合うわけではありません。
だけど、音楽ファンとして音楽に素直に向き合ってくれました。
銀杏が好きで潮音ちゃんも聴ける男の子って珍しいでしょう?
俳優さんならではの感性で
日本語の詞の世界も味わってくれたし(秦くんのインタビューで涙目になってた)
忙しい中で、なんとかいけるライブには行ってみてくれたし
いい子だなぁと本当に思います。
勝手に弟ができたみたいに嬉しいのです。
遠藤くん、どうか音楽を嫌いにならないでくださいね。




 ・ ・ ・



てな具合で、わたしは本当にたくさんの初めてを経験させてもらって
いろいろと学ぶことができました。
では、わたしはスペシャのために、何か出来ただろうか。
なにも残せなかったかもしれません。
スペシャを見てくれているひとにはどうだろう。


わたしは「きっかけ」になりたくて「土井コマキ」という仕事をしています。
アップデイトを見てくれていたみなさん
アップデイト木曜日を通して
何か良い出会いはありましたか?
あったとしたら、とても嬉しいです。






なんだかダラダラした日記を書いてしまいましたが
タイトルの「bon voyage」は
私から、リニューアルしたあとのスペシャ、に向けての言葉です。
私がスペシャから旅立つのではありません。
スペシャが私から旅立つのです。
強がりでも、未練でも、イヤミでもなく、なんだかそんな気持ちなのです。


なんだかとても穏やかな気持ちなのです。