うたたねシアター

「UDON」(2006/09/20 テーマ:JOY)

みんなで食事中に、一番幸せだなぁって感じる時っていつ?って話題になりました。やはり満場一致で「おいしいものを食べている時」という結論に。具体的なメニューは違ったり、人によって特定のシチュエーションなどがついてきたりはするものの、やはり「食」というのはずいぶん感情を左右するものです。「かもめ食堂」の紹介の時にも書いたけど、やっぱりおいしいものは全てを○にしてくれるんですよね。今日紹介する「UDON」という映画は、ズバリ「讃岐うどん」がソウルフードとして登場します。言わずと知れた「うどんの聖地」香川県が舞台。うどんしかないのがイヤで、故郷を飛び出したユースケサンタマリアが、昔なじみで今は広告代理店に勤めるトータス松本や、どんくさい地方誌ライター小西真奈美やラーメンズ片桐仁らと「地元うどん」に突出した雑誌を作り始める...というお話。有名うどん店やらブームにのったヘンテコうどんまで、たくさんのうどんが出てきます。そしてたくさんの人がそれぞれの状況でそれぞれに味わううどんの味。おわかりでしょう?料理ってシチュエーションで味がグッとかわります。人情が入ってくるわけです。悲しいうどん、落ち着くうどん、懐かしいうどん、笑顔を連れてくる喜びのうどん...。ちなみに私が幸せを感じるのは(もちろんおいしいものを食べた時もそうだけど)「もう〜っほんまに〜」と笑顔で誰かに対して愛あるタメイキをつく時。この映画、なんとこっちの幸せ感もバッチリ描かれてるんですよ。事のなりゆきを見つめている鈴木京香は、ほんと、お父さんにも旦那さんにも弟にも、みんなに対して「もう〜っほんまに〜」の笑顔をふりまいているのです。きっと幸せな人生やで。
オマケで言うと、同じく本広克行監督「サマータイムマシンブルース」のズッコケ3人組や未来人も、そのまんまの役で登場します。「サマータイム〜」を見てからだとさらに小ネタを拾えて楽しいかも!