うたたねシアター

「犬猫」(2005/02/20 テーマ:POP)

POPがテーマ?大衆的?ちょっと意味が違うかもしれないけど「どこにでもある」女の子同士の関係を描いた、どこにでもあるわけではない素敵な映画「犬猫」を紹介しましょう。ひょんなことで二人暮らしをすることになったヨーコとスズは幼なじみ。明るく可愛く料理も上手で女の子らしさ溢れるスズにたいして、ヨーコはメガネで重い前髪で考え込みがちで色々うまくいかないことだらけ。対照的な二人なのに男の子の趣味はかぶってしまう。これといって特別なことは起きないけど、自分のまわりにでもよくある風景とよくある感情が映し出され、まるで女友達の身の上話を聞いているかのような気持ちになる映画です。ゆるやかなのにダレず最後まで飽きずに見れるって、この手の映画には珍しいと思いませんか?可愛いんですよね〜出てくる女の子が。男の子がどう思うか分かりませんけど同性からすると、顔とかいう問題ではなく態度や言動が、スズももちろんだけど駄目キャラのヨーコさえもチャーミングで仕方ない。(自分がヨーコタイプだからかもしれないけど。)ちなみにヨーコ役は榎本加奈子!こんな地味な女子を演じるとはねぇ!これがかなりイケルんですよ。チョイ役で登場する小池栄子もイメージじゃないキャラで、またいいの!監督が女性だということもあってか、女の子の配役がめちゃんこいいです。アタクシ大注目の湯川潮音ちゃんの書き下ろしのテーマ曲も素敵です。まぁ、仲良しも女の子同士で見に行って、あれこれ乙女トークを繰り広げて下さいな。あたしも仲良しさんと見ましたが、友達はスズと付きあいたいと言い出し、私はスズと付きあっても物足りなくなって浮気しちゃいそうだからヨーコが良いと言い張り、ドーナツトークになりそうでした。二人を足して2で割った美味しいとこ取りタイプにならなきゃね、に落ち着きましたけど(笑)。