ぶつぶつ日記

北海道で「おかえりジャガイモ」

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この夏は久しぶりに北海道のRISINGSUN ROCK FESに行った。楽しかったぁ。ずいぶん日にちが経ってしまったけど。思い出メモ。

広い土地に2日だけ現れる音楽の国。エリアからエリアへ、ステージからステージへ、一歩一歩踏み締めて歩いた。移動するとムードが変化する。流れる音楽、漂う香り、集まる人たち、ムードがどんどん変化していくのを感じて、そうだった、そうだった、こんな感じだった、RSRのこの雰囲気が好きなんだったって、平和な国をずんずん歩きながら、また来れたことに感謝した。

cero×VIDEOTAPEMUSIC。最高だったなぁ。全てに意味がある。
お互いの曲を一緒に演奏するわけですが。もちろんビデオくんは映像と映像にくっついている音声をも使って演奏するので、ceroの曲にも映像や映像の音声が入るし、ビデオくんの曲にも音声にプラスしてceroの生楽器や高城くんの歌声が乗ってくる。
目の前でお互いの曲がライブでリミックスされていくような、本当にここでしか聞けないもの。
ceroの都会的な雰囲気に、ビデオくんのちょっとアジアな「世界各国の夜」感が加わって、オールド台湾的?いや、この2組だからこその未来、レトロフューチャーな新しい音でした。
しかもビデオくんのライブは、映像に載ってる字幕がまた絶妙なのです。半泣きになってしまった。

私はここにいる。
ここにいることができて、幸せだ。
誰かは忘れたとしても私はずっと忘れないと思う。
ここがどこかというと、私の気持ちがある場所。
うまく出来ないことの方が多いけれど、なんとか生きているこの居場所。
自分の心の在りどころ、在りさまをしっかりと確かめて生きていたい。

なんかそんなことを思ってしまうステージだった。
今の私にとってはRSRで観れたことに意味がありそう。

シンリズムくんは、15周年記念で作ってもらった深夜2時の歌「ラジオネームが読まれたら」をなんと初披露してくれた。後で聞くと、ステージから見ると一緒に歌ってくれてるお客さんが結構いたそうな!嬉しい!こんな遠い場所で!みんなMGを聞いてくれているんだな。それぞれの場所で。遠く離れていても、繋がっているんだな。本当に。ラジオやっててよかった。本当に嬉しい。まさに曲通りの状況がリアルにそこにあって感動した。リズやん、素敵や。ありがとう。本当に。
そしてボヘミアンガーデンは、リズやんにとっても似合うステージだな。好きなステージ。続くHICKSVILLのステージも素敵やった。実際は違うけど、ワンマイクのバンドのライブを見たみたいなギュッと感。かわいい!

ハナレグミは、バンドセットでレッドマーキーに夕方登場。いい時間なのよ〜。「おあいこ」マイッタ〜。と思っていたら、なんと!
TAIRA CREWというキャンドルジュンさんプロデュースの森に突然登場。弾き語り。
TAIRA CREWは噂に聞いていた通り、いや想像以上に素敵な森でした。

TAIRA CREWっていうのは、、、。
RSRはサンステージやアーステント、デフガレージがある「県庁所在地」的なエリアがあって、その次にちょっと離れてレッドマーキー、レインボウシャングリラがある「第2都市」的なエリア。さらに奥に奥に奥に(いやほんと奥に)進むと「田舎」なコミュニティ、ボヘミアンガーデンがあります。
そのボヘミアンに行く途中に森への入り口が現れるんです。進んでいくと道は本当に細くなります。人がすれ違うのがちょうどくらい。その道を通り抜けたら、ランタン、ガーランド、キャンドル、ミラーボールでデコレーションされた広場に出て、うっとり。背の高い木々に囲まれたスターウォーズのイウォーク族の集落みたい。細い道の先にこんな空間が広がっているなんて!決して広くはないのに、絶妙な開放感があって気持ちよくて言葉を失います。ライジングの他のステージの音は聞こえません。木々のざわめきとみんなの穏やかなおしゃべりの声。「たべるとくらしの研究所」のフードドリンク。そしてキャンドルに囲まれた小さなステージからアコースティックライブ。
初めて足を踏み入れて、ここは桃源郷かと言葉を失って、あたりを見回していたら、ステージで機材のセッティングをしていた人が喋りだしました。なんとハナレグミ!わらわらと人がステージの前に集まって地面に座りだします。殺気立ってなくて。素晴らしいムード。
そこで聞いた「いいぜ」「光と影」。忘れないな。

サチモスが登場したステージはレッドマーキー。大きなステージの中では私は1番すき。
真っ赤な布でデコレーションされていて、情熱的。またステージ両サイドの屋根の上に、ラスタカラーにピースマークが描かれたボロボロのフラッグが掲げられていて、風にはためいています。
そんなステージでサチモス。新しい時代を引っ張っていく革命家のような力強さと柔軟性。しびれた!他にも本当いいライブでいっぱいグッときた。スカパラなんて、まさかの「いかれたBABY」やったのよ!!なんてこった。

とかとか・・・・

いろいろ書き始めると収拾がつかなくなるので。

RSRでいいな〜と思ったことをもうひとつ。それはエコプロジェクト。土井印のコーナーでもたっぷり紹介しましたが、RSRのゴミは13分別。何がすごいって、食べ残しを堆肥にして、その堆肥を使ってジャガイモを育てるんですよ。で、そのジャガイモを蒸かしイモにして会場で振舞われるんです。その名も「おかえりジャガイモ」。もちろん食べる前には、生ゴミから堆肥をこうやって作って〜という流れを教えてもらいます。すごい大変な作業なんですよね、堆肥作るのって。ゴミのこと、循環のこと、色々を美味しく楽しく知れるなんて。この提示の仕方が、なんとも北海道っぽくて楽しくて最高だなと感動しました!薪割り体験ブースもあるんですけど、石狩の林業の問題(全国的に同じ問題を抱えてると思うので、日本の林業の現状)を知るきっかけとしての薪割り。で、その薪は1年かけてしっかり乾燥されて、翌年のRSRでのキャンプファイヤーや「おかえりジャガイモ」を蒸すのに使われるんですって。最高やないか!来年は会場でちゃんと取材させてもらいたい!ちなみに「おかえりジャガイモ」は美味しかったし、薪割りは全く割れなかった・・・(わたし下手すぎる・・・)

今回は初めてチーム802基地を作ってもらったのです。なので、みんなでワイワイする感じが初めてのドキドキもありつつ、わたしはすごく嬉しくて楽しくて。テンションがあがって珈琲屋台でカフェオレと焼き菓子で2000円以上買い物したり、野菜が美味しくて野菜を飾っている桶の水に携帯を落としたり・・・。そう。電話を水没させてしまって、仕事もあるのに連絡を取れないという惨事。時間さえ分からない。気持ちも不安定になってしまって、皆さんにご迷惑をおかけしました・・・・。
来年もチームに混ぜてもらえますように。





チェックアウトしてから帰るまでに、意地でも携帯ショップ以外のお店に行くのだとジタバタ。
噂の喫茶店ZAZIでランチをし、ラテの牛乳まで種類を選べるBARISTART COFFEEへ。なんと大阪のMONDIAL KAFFEEの特別ブレンドが。札幌で出会うなんて興奮してしまった。HORIHICOが新たに始めたお店PLANTATIONにもなんとか行けた。とっても素敵なお店だった。って、珈琲ばっかりやないか。いいの、いいの。初めての駅にも行けたし、Googleマップないわりには私頑張った。良い旅でした。