しるし
何かの変化のしるしかもしれない。
そういえば、長年いきたいと思っていた場所に、
最近立て続けに、突然行けた。
まずは、琵琶湖に浮かぶ竹生島。
すごく遠くに来たかのような、不思議な感覚。神聖な雰囲気があった。
苔の生す屋根、その向こうのキラキラとまばゆい琵琶湖の水面。
木の枝にとまって、彼方を見据える大きな鳥。
モンサンミッシェルに行ったときのことを思い出しました。
自分の足音、心臓が脈打つ音。意識が自分の内へと向かう。
あえて、極寒に耐えて詣るのもよいかもしれない。
またそれも試してみたい。
そして、兵庫県竹田城跡地。
夜中に坂道とゴツゴツとした石の段を登っていく。
電燈なんてないので、まっくら。だけど、そのうち懐中電灯が要らないくらい目が慣れてくる。
さらに月の明かりがまばゆいのです。
アスファルトがなくなり、こう配が急になったら、
とうとう城跡に到着。
突然、ぽーんと空が開く。
夜空に放り出されたような感覚。
高い場所で、危ないはずなのに、柵や囲いが何もないから、
余計に、夜空にポーンと放り出された感じがするのだな。
広い空き地に木が何本か生えている。
たくましい枝振りなのに、高さがない。(または比べるものがないから高く感じないのかも。)
その木の枝が、月のあかりを浴びて、地面にレースみたいな影を落とす。
暗いのに明るい。暗いのに安心感がある。
それがまた不思議で非現実的。少し気味が悪い。
黄泉の国ってこんなとこかもしれないなって思った。
この感覚は、夜が明けてしまうと、もう感じなかったので、夜中だけ味わえるものだと思う。
とはいえ、見たかった雲海は見れなかった。
それにはきっと私はまだまだなんだ。
何かが足りず、今はまだその時じゃないってことなんだと思う。
あれもこれも、一気に叶うワケが無いということなのか。
一気に叶わなくて良かったなとも、逆に思う。
今日、実は私にとっては、とても嬉しいことがあった。
ささいなことかも知れないけど、私にとっては、この1年願ってきたこと。
ひとつ、ひとつが、つながっているように、感じています。