ぶつぶつ日記

さようなら

スパルタローカルズが本当に解散してしまった。
くやしくてならない。
スパルタのようなバンドが解散してしまうと、くやしくてならない。


みんな一緒ですよね。
みんながんばってますよ。
どんな仕事をしてる人も。

スパルタは全てを剥き出しで走っていたと思うんです。
うまく泳げなくても
それを剥き出しで進んでた。
だから、どこかで勝手に同志だと思っていて、
勝手に辞められた感じで、たまんないんですよ。
やめちゃったら、なんにもならない。
全部おわり。
くそー、くやしい。淋しいっていうより、くっやしいのです。

こんなままじゃ、終われない。





「音楽と人」にコウセイ君のインタビューが載ってます。
あまりにも正直で、嘘がない発言。
あそこでコウセイくんが発言してることは、
何もスパルタだけじゃなく、
きっと全てのアーティストが感じている感情だと思う。
いや、もしかしたら、全ての働く人が感じていることかも。
ミュージシャンだけじゃないんだよ、みんな同じことでもがいてるんだよ。


だけど、本当にギリギリで走ってたんだな。
じゅうぶんだよ、とも言いたい私もいる。

不用意に「がんばって!」と言えない私がいる。
スパルタだけじゃない、ミュージシャンだけじゃない、誰にたいしても。
みんな頑張ってるんだから。
がんばってという言葉が、本当に後押しする力を発揮できるときもあるけど、
追い込んでしまうときもある。
これ以上、何を頑張れというのだ?わたしは頑張っていないように見えるのか?
頑張れという言葉は本当に難しい。





さて、今回に限らず、たくさんのアーティストの岐路に接するけれど、
そのたびに思うことが、もうひとつある。

私がもっと力をもったDJだったなら、
私がもっと影響力のある時間を担当できていたなら、
私がもっと響く言葉をつかえたなら、
私がもっと上手にインタビューをできたなら、
私がもっと上手にイントロを処理できたなら、
いや、いっそのこと、私が応援しなかったら、よかったのかもしれない。
私が関わるのは、良い結果を生まないのかもしれない。


今に始まったことじゃない。
正直な話、こんなの、ミッドナイトガレージを始めてから、ずっと思ってる。

そして、考え過ぎなのだとも分かっている。

だから、自分をだましだまし、不安も苛立ちも後悔も、言葉にせず、溜め込んで、
辞め時を先延ばしにし続けてきた。







スパルタローカルズが解散してしまった。
どうするのよ、わたし。
くやしくてならない。
勝手にやめないでよ。


こんなにショックな解散、今までなかった。
どうしよう、わたし。一緒に解散してしまいたいくらいショックだ。
具体的な激しい感情は、こんな公の場所に出さないようにしてきたけれど、
今回ばかりは、もう無理なんです。ごめんなさい。