うたたねシアター

「色即ぜねれいしょん」(2009/07/20 テーマ:SHINE)

夏!青い夏と書いて・・・ちがう!夏!といえば、青春!追う白球!いやいやいやいや、そうでなくて。青春時代って、もうちょっとモヤモヤしてて、それでいて子供っぽいもんじゃなかったっけ?いわゆる青春映画ってスポーツ物とか多いけど、どうも解せない。だって運動部じゃなかったし。それに青春映画で導かれる答えの数々は、あの時は分からなかったはず。振り返って思うものだと思いません?そーだそーだ!そんな人にオススメな、ズバリな映画です「色即ぜねれいしょん」!みうらじゅんさんの自伝的小説を田口トモロヲ監督が映画化。超が付くような文化系の人の青春時代ですもの。それだけで期待できますよね?
主人公のじゅんは体育会系でも不良でもなく、自分を子供扱いする両親にさえ反抗しきれず、完全なるモテない系の男子。ある夏休みに友達と隠岐島のユースホステルに行こうと計画!そこはフリーセックスの島らしい(そんなワケがない!)。夏休みの間に変わる子、なんにも変わんない子、色々いたけど、間違いなく変わりたいのに変われなかった子が大半で、そんな地味な人向けの青春映画です。70年代に青春期だったオジサマはもちろん、今青春期の男子も、私のような70年代の音楽のフレーバーが好きな大人の女子も、きっと楽しめる。そう大人の女子から見ると、かわいくて仕方ないのですよ、彼らが。「ほんまに男子は、どうもこうもしゃーないなぁ〜」感!あーまぶしい季節だ。
文化系の女子として、第1トピックは、くるりの岸田くんの初出演映画だということ。「ヒッピー」の家庭教師役ってとこがいい!そして主演の渡辺くんが可愛らしい。黒猫チェルシーという兵庫出身のバンドのボーカルなんだけど、ガレージパンクバンドです。目を剥いて歌うような、その音源を知っていたら、この映画たぶん腰くだけると思います。だってあんなにええ笑顔をするとは。黒猫チェルシーも気になる夏なのです。