旅の記憶

=== フランス日記7〜souvenir(2006/2/18)

買った物といえば
お土産とミュゼでパンフレット
安いって聞いていたので
いちおうセントジェームスには行ったのだけど(笑)
ユーロが強いので買えなかった。
自分へのお土産は
蚤の市で買った
1ユーロ(140円くらい)のピンバッチと
50サンチーム(1ユーロの半分)の
ぬいぐるみくらい。


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だけどね
きれいごとのように聞こえるかもしれないけど
自分の経験したすべてのことが
何よりの自分へのお土産だって
本気で思える。
こんなこと思うなんて予想もしていなかった。




言葉がわからないうえに
ルールもわからないから
カフェのギャルソンやスーパーのレジ係に
馬鹿にされる。
でも、まず日本にいては出会えない
へこまない自分がいた。
(確実に馬鹿にされてるのが分かる場合と
この人笑顔で私の事バカにすること言ってんのかも
なんて深読みしてる場合があったけど)




そして
コリアのパスポートを持ちつつ
韓国語がさっぱりわからない自分


なのに
乗り継ぎのソウルで
なぜか韓国の人達が
急に家族みたいに思えた自分
(往路に感じたので、いわゆる
アジアの匂いに懐かしさを...の類いではない)






パリで出会った広瀬さんという
パリ在住17年の日本人男性の
「僕は日本人だけど、もう日本に馴染めない
だからといって、決してフランス人ではない」
という言葉に
「あぁ、私はきっと今、来るべきして単身パリに来たのだ」
なんて、見えない誰かの手の導きを感じる自分




イサムノグチや、自分の事を考えた。
いわゆる自分探しと言ってしまうと
とても薄っぺらい耳障りでイヤなんだけど。




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広瀬さんの言葉を噛み締めてます。
「世の中にしてあげたいこと、人々に与えたいことは、全て自分から始まるもの」
確かにその通りだと思う。
でもきっと本当にこの文を自分のものとして消化するのには
もっと年月がかかるのでしょう。
わかるってこんなレベルの「わかる」じゃないはず。




とても実りある旅
地に足のついた旅だった。
行ってよかった!


また絶対いこう。
単純に、行きたかったのに行けなかったところも
たくさんあるしね!


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