うたたねシアター

「スターウォーズ エピソード3」(2005/07/20 テーマ:カラフル)

人の心の色は種類が無限代だと思う。怒りの色は赤?濁った血のような赤かもしれないし、炎の赤かもしれない。そもそも赤ではなく青かもしれない。想像する色は、まさに人によって色々。そんなことをスターウォーズエピソード3をみて思いました。表情のグラデーションがすごい。どんどんかわっていくの。この1作の中でもそうだけど、エピソード1を見た時に感じた、はたしてこれが前の3作に繋がるのだろうかというあの違和感が、全くなくなりました。特にキャスティング。すごいのはオビワンケノービ。ユアンマクレガー?なんて思ってたけど、表情がまさにオビワンになっていくんですよ。経験が人の顔を作ると思うんだけど、このエピソード3で描かれる経験がオビワンにかなりの人生経験を積ませるってことです。エピソード3ではダースベイダーが生まれる行程が描かれているんだけど、結局はアナキンスカイウォーカーが、妻のパドメと生まれてくる子供の命・3人での暮らし、という心から愛するものを守りたくて頑張った結果、それが裏目に出てしまって全部を失い、自分もダークサイドに引きづり込まれダースベイダーになってしまうわけです。そしてそれによって宇宙の平和さえも失われてしまうのです。つまり愛情が深すぎて、失いたくないものを失うのが怖くて、結果全部を失ってしまう男の話。でも、その気持ちっていうのは誰しもが持っている気持ちで、そのバランスが大事なんですよね。バランスが崩れると全てが崩れる。表裏一体です。ジェダイとシスは表裏一体。「鳴かぬなら鳴くまで待とうホトトギス」がジェダイなら「鳴かぬなら殺してしまえホトトギス」がシスなんですよ。すごーい。やっぱりスターウォーズはただのファンタジーでも宇宙ものでもないんです。命題が深い。愛の話なんですよね。だからスキなんだけど、それを再確認できました。怖いのは、失うのを恐れる気持ちですね。あたし、なんか出来る気がしてきたー!