ぶつぶつ日記

アルバム

HEPホールで開催中のアルバムエキスポに、ようやく行けた。
去年行けなかったし、今年はどうしても行っておきたかった。

色んな著名人の昔のアルバムや
このエキスポの為に綴られたアルバムや
一般公募のアルバムなどが展示されている。

面白かったのは、色んな写真屋さんによる、プリント合戦。
同じネガから、色んな人によって焼きだされた写真は、
本当に同じネガなのかと思うほど、表情が違う。
私は、いちばん素直にプリントされているように感じた人に投票してきた。

前にも書いたかもしれないけど、
写真って、その瞬間にシャッターを切りたいって思った気持ちの記録だと思う。
そして、アルバムは、並べ方を考えて綴じていった人の気持ちも、しずしずと伝わってくるものだ。


最近実家の引っ越しがあって、私も子供の頃のアルバムを見た。
すごく何冊もあって、重くて邪魔なんだけど、
母の気持ちがそこにあるのだと感じて、ありがたいなぁと思った。



そしてエキスポで、気になるといえば、
写真家の伊東俊介さんに撮影してもらえる「りす写真館」であります。
今回は12/10,11,12の3日間。
一度だけ、あれはRe:Sに取材してもらった時に、伊東さんに撮ってもらったことがある。
りす写真館でも、撮ってもらいたい、と、思う。
それは本当。
携帯電話にカメラがついてから、本当に写真は気楽にパシャパシャとるようになったけど、
あらためて〜例えば家族写真とか〜撮影してもらうって、なかなかない。
宣伝用の写真とか、取材とかで撮ってもらう事とは、また別のもんだ。
それだけに、なんだか覚悟がいるのです。
母と一緒に撮ってもらおうかなぁとも思ったけれど、
その後ろには、「いつか、一緒に撮ってもらうことができなくなるのだ」という、
母との別れを予感するような、自分の気持ちがどこかにあるのだと気づいて、やめた。

撮ってもらうなら1人で、だ。
今は私は1人で伊東さんのカメラに向かう自信がない。
泣いてしまいそうだ。
寂しくて。
1人なのだと、しみじみ感じて、悲しくて泣いてしまいそうなのだ。


アルバムエキスポは、身近な人に対する誰かの愛に溢れすぎている。
わたしには、まばゆい。
マッチ売りの少女の見た、誰かの窓から漏れる暖かい灯りのようだ。


私は街角に立っている。いつか、家の中に入りたい。
ふじもとさん、いい展示でした。有難う。





20101209.JPG

ああ、撮ってくれる人がいるという有り難さよ。