ぶつぶつ日記

FM802 RADIO HARVEST in NAKANOSHIMA























名前も新たに、去年のリベンジ。秋晴れの最高の天気の中、無事事故もなく開催できました。
FM802 RADIO HARVEST in NAKANOSHIMA。
ご来場くださったみなさん、
出演アーティストのみなさん、
POPUPを出店してくださったクリエーターのみなさん、
本当にありがとうございました。

私も気持ちよく散財しつつ、出会いもあって楽しい2日間でした。


少しでも広がりがあればよいな。
アーティストブッキングも、広がりがないとつまらない。
いつものあの曲も、聴く環境が変わると違って感じる。
私たちは機械じゃない、心があって脳があって体がある。全部使って感じる生き物。
ポップアップしてくれたクリエーターの皆さんにも感謝と敬意を。初めて挑戦したという人も多かったと聞きます。出店に慣れている方には私たちも助けられました。売り上げ以外の部分でも、喜びや楽しみや励みなど、何か収穫があったら良いなあと思います。


お客さんも運営側も、あの会場にいた人みんなが、日常の枠、今までの自分の枠を少しでもはみでた瞬間があったら、すごく嬉しいです。持ち帰ってもらった感覚が作用して、日々が昨日までと変化したら、それが硬い言葉を使うと文化芸術の役割なんじゃないかとか、思ったりしています。文化って、何も特別な人が作るものじゃなくて、みんなの連綿と続く暮らしの中で生み出されるものだと思うのです。

また出来たらいいな。802は会社なので、赤字は続けられないので。そもそも黒字になる金額設定じゃないのだけど。初回、どんな判断が出るか分からないですが、また開催出来たら、その時は参加してくださいね。開催前から「来年は行きます」と結構言われたんですが、言われるたびに泣きたくなりました。来年あるなんて一言も言ってないですから。ただ、担当と私はヤル気です。お疲れさま会というより作戦会議じゃー。



ひとまず、今夜のミッドナイトガレージでは、一部ですがライブ音源オンエアします。
ひょっとしたらbonobosを久々に見たという人もいたかもしれないですが、すごかったでしょ?
大阪にいた頃に中央公会堂でのエゴラッピンを見て、
自分もここでライブがしたいと思ってた、なんてMCもありましたが、
本当にその頃のフレッシュなbonobosではなく、今の変態と言いたいような熟練のアレンジと演奏を、ここで聴けて、感慨深かったです。さすがだなと。今日は特別な日になるぞって確信しました。

そして、こちらもさすがのOGRE YOU ASSHOLE。
「自分達みたいな音をこんなところで鳴らしてていいのかなって思った」って言われたんですが、いやいやいやいやいやいや・・・いつもは感じないオウガの横顔みたいなものが見え、そして他のアーティストでは引き出せない中央公会堂の魅力を引き出してくれましたよね。
まるでヤン・シュヴァンクマイエルの映画に入り込んだみたいな、可愛らしい不気味さと美しさが同居する世界に、一気に引き込んでくれました。照明の使い方も抜群で、何度かここでライブを見ていますが、初めて見る中央公会堂の風景でした。

いつどんな会場も自分のものにしてしまう向井太一くん。
ロマンチックなステージになるかと思っていたら、
意外にも熱くドラマチックでミュージカルを見ていたかのように、
強いエネルギーと気持ちのこもった歌で、背中を押してもらった気がしました。
いつもよりエモーショナルに感じました。新しい発見でした。ただ上手いんじゃなくて、人となりが伺えるのが向井くんの歌のいいところ、好きなところです。なんてね。
そしてステージの金の枠と、衣装のパイピングがリンクしていて、
さすがやなぁ、本物のおしゃれな人やと、感激しました。素敵すぎる。

雨のパレード。バンドセットでいいんですよと確認したのですが、
こだわりのアコースティックセット。衣装まで、特別に用意してきてくれました。
アコースティックでどんな風に成立させるのか全く予想できなかったんですが、最高でしたよね。
1曲ずつ、丁寧に、説明をしながら、穏やかに、演奏されて、
聞きながら自分自身と対話するようなロマンチックな時間でした。
より一層、雨のパレードの世界が「血の通った生身のもの」としてリアルに感じられるようになりました。こうやってまた勝手に、曲と自分が近づいて、曲が自分の中で熟していくのだよなぁ。いつかまた今日を思い出して、勝手に肉付きが良くなっていくのです。こういうのが私の好きな音楽体験なのです。

最後はSPECIAL OTHERS ACOUSTIC。
いつもはフラフラ踊りながら漂いながら見るスペアザのライブ。
あんな風にじっくり見るのは初めて。職人の仕事を見てるようでした。
あと、図らずもアルバム『Telepathy』のジャケットのようで、なんてことだと!
そもそもスペアザよりスペアコは、朗らかで可愛いイメージがあって、
あの会場にぴったりで、うっとり。そしてやっぱり気持ち良かった。
茶化しましたけど、あんな感じでどうでもいいMCをするところも、
全部まとめてスペアザだなと。愛すべき友達。
でも本当、音に対するストイックさ。さらに技術もすごくて、尊敬しちゃう。


さて、皆さんはいかがでしたか?
発見ありました?
収穫はありました?
ぜひ、あなたのRADIO HARVESTの感想聞かせてくださいね。

※追記
どうでもいいことですが、お手紙はスペアザだけに書いたんじゃないですからー!!ほんま、子供のころのバレンタインそのまんま。俺だけが貰ったと思ったらみんな貰ってたってやつです。