ぶつぶつ日記

こまきっぷ:初めてのタイ・バンコク1


いざ、久しぶりの海外へ





2022年11月。やっと行けた。行ってしまった。バンコク。初めてのタイ。コロナ以降、すでに何人かのDJは海外に行っているし、タイと日本だと出入国のハードルも低くなっていたので、石橋が割れるまで叩く人生の私だけど、行ってよしと自分にゴーサインを出した。とはいえ、体調管理をしっかりして予定通りに健康に帰ってくるというのが、もはや最大のミッション。衣類なんかの準備は前夜だったけど、その辺の準備は早いうちに抜かりなく。(旅行保険含め)





関空の保安検査が激混みでした。出国できないかと思った。




初めてのタイ国際航空。サワディーカーと迎えられて一歩機内に入ると、そこはすでにタイ!クルーの皆さんはもちろん、お客さんもタイの人がほとんどらしく、当たり前のようにタイ語が飛び交ってる。ウキウキ。英語じゃなくてタイ語!きたきた、何も分からない久々のこの感じ〜興奮!
となりの席は腕にタトゥーいっぱい、耳と首元のシルバーのアクセサリーが重そうな、タイ人の金髪くん。日本の感覚だったらバンドマン風だけど、どうなんだろうね。めちゃくちゃ飛行機慣れしてて、当たり前のように映画を見始めた。パンデミック以降、久しぶりに帰れるっていう感じなのかもな。
私はというと、飛行機がタイ語が嬉しくて、タイの人たちに囲まれているのが嬉しくて、理解できないけど、知ってる単語が聞こえないか、身体中が耳。静かにウキウキ、ソワソワ、キョロキョロ。久しぶりの海外だけど、そもそも飛行機自体が数年ぶり。エンジン音と窓の外の翼と、青い空、見下ろす薄い雲。徹夜だったから眠いのに、ずっと感動して興奮してる状態。嬉しい・・・。





少し宇宙を感じるとき




パンの立ち位置わからん、副菜?炭水化物過多。




そうこうしていると、うっすらカレーっぽい香りがしてきた。そういえば夜も朝も食べてない。お腹すいた!楽しみにしていた機内食のお昼ご飯は、もちろんタイフードを選択。海老のカレーとカボチャのカレーのあいがけ。カボチャ甘いおいし♡口に入れた途端にペーストになっちゃう♡2種類のリンゴと海老のサラダも美味しい。海老海老海老。好きよ海老。タイだなぁ。(タイってめちゃ海老食べるイメージ。合ってる?)ひとつ後悔は飲み物。ワインかジュースかお茶って聞かれて、お茶って言ったら普通に緑茶だった。金髪くんはワインをお召し上がり。チョコレートのブラウニーも美味しかったな。コーヒーも貰って幸せ。金髪くんはコーラ。
彼がとても親切で、自分のトレーのあと、何も言わずに私のトレーを乗務員さんに返してくれた。ジェントルマンやないか。びっくりして、私ここで初コップンカー&初ワイ。会釈返してくれた。嬉しい。気持ち通じた。嬉しい。やっぱり海外はこの瞬間が一番嬉しい。
久しぶりの感覚が怒涛のように襲ってくるので、嬉しくて楽しくて感激して尻尾がちぎれそうなんだけど、地図を見てみたら、まだ沖縄あたり。全然日本やん。でも、機内はタイです。とりあえず仮眠。





国際線のお楽しみ




南国に向かってるのにね




隣はネバーエンディングハリーポッター




ついたんちゃう?ついたんちゃう?
金髪くんはずっと映画を見てた様子。観てる映画の名前思い出したよ。オテサーネクしか頭に浮かばなくて、モヤモヤしてたんだけど、違う違う、これハリーポッターやん。迷いなく見始めて、ずっと見てはった金髪くん、可愛げー。ついたよ、金髪くん、バンコクやで!(大丈夫、話しかけてないです)









学校?丸い建物かっこいい




事前にAmazonで買ってたSIMカードを機内で入れ替えたので、着陸したらまず、今回取材でお世話になるカメラマンの友達に着きましたのLINE。噂ではめちゃ混みの入国審査。待ってる間に色々調べようと思ってたのに、全然待たずに完了してしまってビックリした。私ついてるー!タイに呼ばれてる。タイが私に微笑んでる!
空港で早速、あちこちに溢れるタイ文字にテンションがあがる!全く読めないけど可愛い。ちなみに、両替は教えてもらった通り、スワンナプーム空港の地下で。滞在中、街中で両替店に行く時間がもったいないので、全額ここで。空港からの移動は、1人だし渋滞の心配も面倒なので、往復ともエアポートレイルリンク(ARL)という電車移動に決定。なので、ホテルもアドバイスをもらった通り、駅近ホテルにしました。これ大正解でした。暑いしキャリーバックを転がして歩く距離はできるだけ短い方がいい。切符は台北と同じでプラ製コイン、トークンでした。久しぶりのトークン。





日本語なくて嬉しい




電車内で、関西弁が聞こえてくる。向かいに座っている男性2人組が関西弁!お互い気を付けて、いい滞在にしましょうよね(大丈夫、話しかけてないです)。久しぶりらしく嬉しそう。彼らも、入国審査があっという間だったことを驚いてる。途中の駅で彼らを見送った後(大丈夫、話しかけてないです)、私はというと最寄駅から徒歩2分のホテルに行くのに、毎度のことながら方向がわからなくて駅の中でグルグル!俯瞰して居場所を把握できない私には、ちょっと複雑な高架駅で、道路のあっちに下りたいからこっちかな?アレ?googleマップがグルグルするから私もグルグル・・・みたいなことを散々行ったり来たり。

目印になりそうなビルを探そうと、スマホから目をあげたら飛び込んできた景色に、ハッとした。

遥か彼方まで真っ直ぐ伸びる線路が、遠くで線路脇の木々に吸い込まれている。その上空には少し薄いオレンジの夕方が近づいてきていて、手前の綺麗な水色を飲み込もうとしてる。線路と高さが変わらない野ざらしのホームで地面に座る人。ホームって言っても、ちょっと舗装してるってだけ。反対側のホームは古いウッドデッキだし。ホームで無造作に大きく成長した木々の背後には近代的なビルがあり、鏡のような窓ガラスには、綺麗な空と白い雲が映り込んでいる。ビルの正面の空には、電車の高架の端っこが浮いていて、放っておいたら勝手に伸びて行きそうなエネルギーを感じる。一瞬、ゾクっとした。超近代的なものと、ボロボロのままのものがあまりにも隣り合わせで、バンコクに来たんだなと突然実感した。バンコクに挨拶されたような気がした。

海外に行くと毎回、持ち前の方向音痴を発揮して、すっとこどっこいで汗かくのがこの時間。初めて降りる駅から、ホテルに辿り着くまでが面白い。そして迷子になって自分自身に舌打ちの最中に、いつも街が突然「ようこそ」って言ってくれる。こんなふうに。


徒歩2分のところを、ぼんやり景色を眺めてた時間も含め、15分くらいかけてようやく辿り着いたホテル。着いた時キュンとして、部屋に入って歓喜。ちょっとアミダラ女王気分。ロマンチックで清潔。とにかく「健康に帰ってくるのが最大のミッション」な訳で、少し高かったけど、安心安全基準でここにした。セキュリティはもちろん水回りも匂いも全く問題なし。帰ってくるとちゃんと疲れをリセットできました。ホテルの水道環境が良かったのか、私が頑丈なのか、全くお腹の調子を壊すこともなく、過ごすことができました。





素敵ロビー




素敵だったホテル♡→on Instagram






旅は成り行き





荷物を置いて、夜のバンコクに早速繰り出す。服装的には、薄い長袖ブラウス+台湾で買ったヂェン先生の農民パンツ+Tevaサンダル+靴下。一応、薄いパーカーを鞄に入れて持ち歩き。
まずはナイトマーケットへ。しっかり電車の乗り換えも調べたし、いざ!海外で電車に乗るのがホント楽しい。スカイトレイン(BTS)の駅窓口で、ラビットカードというピタパみたいなチャージ式のカードを買って、スイスイ(購入時パスポートの提示が必要)。こういうカードを使うと、一気に街に馴染むような気分がして好き。楽だし。だって日本でも、もはや「行き先から料金を調べて切符を買う」なんて行為をしてないので、海外でするのがストレス。ちなみに、どこぞのフードコートでは現金が使えなくて、専用のプリベイトカードを買うか、ラビットカードで支払うスタイルだったので、持っててラッキーでした。
久々の知らない街に溶け込む気持ちよさを噛み締めていたら、どうやらまたやってしまったみたい。全然違う。どこで何を間違ったかも分からない。変な場所で降りてしまった。振り出しに戻った方がいい・・・と思ったんだけど、永遠に見てられる風景に出会ってしまった。全く来る予定のなかったビクトリーモニュメント。これ大好きなやつやん。ラウンドアバウトに次々流れ込んでくる車と原付の群れ。クラクションの音。あぁ、気持ちいい。





スマホでもピンボケ




しかも、名もなきナイトマーケット発見!カラフルでなんか可愛いぞ。降りてみると、出た出た。洋服やら、お肉の串焼きやら、シーフード、果物、カラフルな団子、占いまで!屋台がキラキラしてる!そして、あったー!小林眞理子さんの「タイのひとびと」を読んで飲んでみたいと思っていた、絞りたての真っ赤なザクロジュース。早速、美味しい。なんて言ったらいいのかな、ちょっとだけエグ味もあるんだけど、甘すぎず、さっぱりして美味しい。幸せ。台湾もだけど、絞っただけのジュースがこうして安く飲めるのが至福。安いんだけど贅沢だなってほんと思う。嬉しくて泣きそうになった。外国人観光客が久しぶりだったのか、そもそも来ないのか、わからないけど英語でこれくださいって言ったら、びっくりされた。

















さて、ご飯どうしよう。短い滞在期間。そしてたくさん食べられない私の胃袋。食べるものは入念に選ばなくてはいけない。ひとまずサイアムに行ってみようか。と思ったら、ちょうど同じタイミングで東京からバンコクに来た友達から、まさかの「どこにいますか?私たちサイアムでご飯食べようとしてます」LINE。うおー、ちゃんと会えるか分かんないけど、とりあえず向かいます!

サイアム駅で下りると、びっくりするくらいの喧騒。ネオン。ショッピングセンターだらけ。梅田みたい。無事にユニクロ前で友達と合流。嘘みたいですねー、ニヤニヤうふふ。本当に来ちゃったわぁ、ニヤニヤうふふ。楽しい!友達の友達も紹介してもらって、3人でサイアムパラゴンの中のフードコートへ行くと、ポップな祝祭感あふれるインテリアでハッピー。しかも、すごい賑わい。席を見つけるのもなかなか大変だけど、食欲増すわ〜、この雰囲気。そりゃ金曜の夜だもんねぇ。お店の種類も様々で、目移りしてしまう。韓国料理とか和食とかもありました。友達は大行列のカオマンガイに並び、私はガパオライスが食べたくて探すものの見つけられなくて、鶏肉のソテーにあげたバジルがのってるものを購入。





もうちょっと生野菜あってもいいよ




美味しいいいいいいいいいい。ソースはちょっと甘め。お肉の形状が違うだけで、味はズバリ、ガパオライス。申し訳程度に添えられたキュウリ。このタイのでっかいキュウリ。好きいいいいい。私、コオロギって呼ばれるほどキュウリとスイカが大好物なもんで。これ丸かじりしたいくらい好きいいいい。幸せ、、、。しかも1人じゃない。美味しいって言い合える人がいる。1人旅も好きなんだけど、声に出すと感動が倍になる時もある。もうずっと頭の中は花畑で、まともな写真が全然撮れない。

そう、実は今回の旅、あまり撮ってない。嬉しすぎて撮るのを忘れてた。どうしたもんか、カメラをホテルの部屋に忘れたりしてて。尋常じゃない。気持ちが盛り上がってて切り取り線が見つからない。何が撮りたかったの?な写真が多い。今、写真を見返してて、改めて思うわけです。私は私を行かせてあげて良かったよ。コマキさん良かったね、って自分で思う。

コロナ禍、私は本当に自分に厳しく暮らしてきた。生真面目に大阪から全然出なかったし、仕事と食料の買い出し以外、家から出なかった。同居している年寄りの母を感染から守ろうと必死だった。ちょうど自分自身も子宮筋腫の開腹手術を受けた後だったし、家から生放送をさせてもらったり、ライブハウスに行くのを控えたりもした。動けているDJさんたちやスタッフの皆さんに申し訳ないと思ったり、逆に私はこのままだと仕事を失うのではないかと不安になったりした。「人と交わらないようにドライブに行って気分転換して来ました」なんていうリスナーさんから貰うメッセージさえ羨ましくて、そんな自分を責めたり情けなく思ったり。でもどうしようもないから、種まきを頑張った。自分にできることを頑張ろうと思った。そしていよいよそれを次の段階へ進める時が来たと、シュミレーションをして飛び込んだ旅でした。人と交わって、外で刺激を受けて、私、生きてるって思えた。

初日から、楽しい偶然が起きて、おもろくスタートを切れてホクホク。ちなみに、隣のテーブルにやってきた青年が、いわゆるガパオライスを食べてることに気づいた。ガーン、どこに売ってたんや、、、、。





海外のポストが好き
めちゃバンコクだなぁって思った風景
サイアムパラゴンも、サイアムセンターも実在してた 555