ぶつぶつ日記

アシタノラジオ:アタシノラジオ

 



 



 


3月が終わった。すごい3月だった。
今年に入って、目まぐるしく毎日がすぎていく。今までになかったような案件も多くて、祭りのようだった。


夢のようなことも、いくつか起きた。
その1つが、なんとBRUTUSのラジオ特集号に掲載された。
しかもBEAMSのラジオの企画で、放送にも乗りつつ!ダブルで驚き。ありがたいです。


ゲストとして招かれるということは質問を受ける側だということ。
そして他のステーションの人と会話をすることで、他地区の人と話すことで、
自分のステーションや番組のこと、自分が暮らす地域のことが、よくわかってくる。
そうなんだろうなとは思っていたけど、本当に予想以上に面白い体験をさせてもらった。


さて、802は「ミュージックステーション」って名乗ってる。
自分たちがいるのって音楽業界って当たり前のように思ってた。
本当はまずは放送業界なんだね。そうか。そうだね。
音楽を使って何かをする。ミュージックステーション。
他人のふんどしなんだよね。他の人はどう思ってるか分からないけど、私はずっとそう思ってて。
だからミュージシャンへのリスペクトもすごいし、できるだけフル尺オンエアになる。のかもね。
当たり前すぎて、考えたこともなかったことばかり。
たくさん気づくインタビューでした。ありがとうございました。
おこがましいですが、BEAMS土井地さんとは、何となくやっぱり気が合うように思う。
もっとお話をしてみたい。そして一緒に本当にできたらいいのにな。


 



 


番組出演にあたって事前取材を受けて、その中で改めて考えたこともたくさんある。


ラジオは生活に寄り添うもの・・・というか、DJは一般生活者でしかないので、日々関西で普通に暮らしている中で出てくる言葉や話題や聞きたい音楽を放送しているだけで、やっぱり雰囲気を作るのが仕事だと思う。みんなが好きなものって作れない。これは仕方ないと思う。居心地のいい店もあれば、居心地の悪い店もある。良い悪いじゃなくて、自分の好みに合う合わない、ツーといえば次の瞬間同時にカーというような気が合う友達もいれば、説明してもするほど理解してもらえず遠くなっていく知り合いもいる。そういうことだなと諦める部分は諦めようと思います。そうじゃないと、心が持たない。802は全国放送よりも小さい規模に届けているローカル局なので、もしかしたら、全国放送よりもパーソナルな感覚があるのかもしれない。私は特に群れない人や元気がない人の居場所になりたいなと思っているので、より、ローカル向きかもしれない。時代も変わってきて、「関西のものを東京へ送り出す」というような意識はなくなったし、どこにいたって、収まるべき人のライブラリーには収まることが出来る時代だなという気持ちが強まったから、東京を挟まずダイレクトにリスナーさんをイメージできるようになったかもしれない。だから、より一層自分の感覚に正直に、色々なものを選びたい。今までも私は好きをダダ漏れにして生きてきたけれど、それが求められる時代かもしれないな。


最近、時々びっくりするようなことがある。言葉には出来ない「ミッドナイトガレージ的」や、「コマキ手帖な価値観」が、リスナーさんにちゃんと届いてるのだなと感動する出来事。同じ空気を纏っている人が、いつの間にかちゃんと集まってくれているのだと実感できる。こうして、楽しい美味しい気持ちいいかっこいいを入り口に、市民レベルから変革が起きていけばいいなと思う。何を選ぶか買うかは貴重な投票券だから。また、そういう人たちに会える場所を今後提供できたらいいなと思う。「好き」という感覚に自信が持てない人も多いのだと、最近知ったので、リスナーさん同士も出会えて「こういうのを好きと思っているのは自分だけじゃないんだ」って、自分に自信を持ってもらえるような場として。それぞれの好きが認められるような。そして、その感覚に自信を持って自分に自信を持てるような「仲間がいる」感覚を確かめられるような放送と、リアルな場を提供したい。そこには音楽だけじゃなくて、食べ物も物も様々なものが、未来に繋がるような同じ価値観でちゃんと選ばれていて欲しい。


同じ価値観、感覚の人が集まることのできる、教室の片隅のような場所。ラジオも地方もそういう存在かもしれない。私は私で場作りを頑張るから、色んな人が作る色んなタイプの居心地の良い場所がたくさん用意されていたらいいな。


 


以上!自分への覚書でもあります!


 



*撮影なべちゃんありがとう!