ぶつぶつ日記

こまきっぷ十勝〜大樹町と帯広_その2

◎ホスピタリティとは

実は予約完了から、メールでのやり取りが始まって、旅が始まってたんです。自然と建物とその他あれこれ、素晴らしい環境で、できることは無限大。なので、ここでの過ごし方を色々提案してもらえて、ワクワクが膨らみ続けるし、何より最初のメールに「お客様からお預かりした十勝で過ごす時間」っていう表現があって、お預かりした時間という粋な言い回しにノックアウト、感動してました。

そんなスタッフの人たちだから夕食も特別。まずは食べられないものなどリクエストを聞いてもらえて、あとはお任せ。でも、食事の途中にお腹の具合を聞いてもらえるし、いちいちオーダーメイド。だからかな。7皿のしっかり&ゆっくりフルコースなのだけど、不思議と友達の家にお呼ばれしてるみたいな。色々考えてくださったのがわかって本当に美味しくて。しみじみ噛みしめました。七輪を用意してくれて、パンを自分で好きな感じに焼きながら。最後のデザートは暖炉の前に移動してゆったり。器も北海道の作家さんのものらしく、いちいち素敵でした。。。





鹿でとった出汁











そして朝ごはんを何にするか、夕食が終わってから決めたのだけど、洋食でも和食でもなく、ピザ作りに決定。ここでの和食の朝ごはんってどんな感じになるのかすごく気になったんだけど、、、。スタッフの人たちと一緒に作って、食べて、もっと喋りたいなって思ったから。きっとこの旅は、この人たちと交わることが私にとっては大事な出来事になるって感じたから。夕食後、言われるがままに小麦粉など材料を混ぜて捏ねる。翌日、一晩発酵させた生地を、丸く伸ばして具をのせて焼く。






なんだか野菜ソムリエっぽい写真で失笑











ひとりで食べきれるわけがないのが最初から分かっていたので、皆さんにもテーブルについてもらって、たくさんのピザをシェアしました。チェックアウトした後のオススメを聞いたり、どうでもいい話も聞いたり。結局、乗馬体験に連れて行ってもらったのですが。本当にありがとうございました。また行きたい場所、会いたい人たちができた。


そうそう。時間を巻き戻して、到着後のこと。お天気が良くなかったので、オススメしてもらった近所の「晩成温泉」へ。これがまた凄くて。初めて聞いた「ヨード温泉」っていうやつで、傷がすぐ治るらしいですよ。ホンマにうがい薬の匂いがしてます。いつまでもホクホク。











すぐそこが海なので外気浴が気持ちいいですよーーーって激オシされてたのに、うっかり忘れて帰ってしまった。帰って外気浴したか聞かれて、忘れてたっていうたら、めちゃ残念がられました。ふふふ。この温泉の話を聞いているくらいから、多分私がリラックスしてきたからか、スタッフの人との距離も近くなってきて面白くて。やっぱり人対人だから、コミュニケーションをとって、お互いの心地いいところ、共通言語が見つかると、滞在が楽しくなりますよね。

行く前に想像していた「1日1組限定の高級な宿」とは全く違う感覚。アットホームで、フレンドリーなんですよね。友達と共同生活してるみたいな。もちろんちゃんとゲストとして扱ってもらっているのに。ちょうどいい。スタッフの皆さんの、具合が抜群でした。友達が待ってくれている小豆島での滞在に近い感覚でした。そんなに説明しなくても分かってくれる感じ。初めて会う人たちなのにこれってすごい。マニュアルには書けないこと。

正直なところ、今回は「MEMU EARTH HOTEL」に泊まるためだけの旅でした。建築と自然が楽しみだったんです。でもそれを楽しむにはスタッフの皆さんの人間力が必要なんだって、すごく思いました。みなさんのおかげで、ものすごく濃い旅になりました。ゲストハウスに泊まるのが好きな私にとっては、このお値段は超贅沢だなと思っていたんだけど、泊まってみると、全然高くない!お値段以上の体験ができました。頭の中も心の中も大忙し。さらに環境のことにも考えが及ぶ。大げさかもしれないけど、帰ってからの生き方、ものの選び方が変わりそうな、充実した時間でした。本当にありがとうございました。





さてさて。
敷地内に、寒冷地で自然のエネルギーを使いながら暮らすための、実験住宅がたくさん建っていると書きました。宿泊できない他の実験住宅も、ガイドツアーで見学させてもらえます。これがユニークで、なるほどと思えるものから、斬新すぎて、何それ!って笑ってしまうようなものまで。実際にみる人のためにも、内緒にしておきたい部分かも。ふふふ。あとは、住宅じゃないけどムフフな楽しい小屋も。






















→その3へ続く