こまきっぷ、3回目の秋田
数年前から、ずっと行きたいって思っていた秋田の「犬っこまつり」。念願の!
犬っこまつりは、秋田県湯沢市で毎年2月に開催されているお祭りです。始まりは、盗賊対策として米粉で作った犬を玄関先に祀ったのが始まりだとか。その犬の飾りがこちら!かわゆー!米粉って言うから食べれるのか聞いたら、びっくりされました。。。
あとは、雪で作られた神社で、犬っこ(犬)がお祓いしてもらうんですよね。これがまた可愛い!ただ大人しく立ってる後ろ姿!お尻よ!秋田犬にも会えました。わんわんわんわん。ほんまに可愛かった。あ〜来年も行きたい。あと、雪景色がね、私にとっては初めての種類の雪景色で、興奮しました。ゲレンデみたいに「山がドン&青空ブルー!」じゃなかったんです。広場で開催されていたからですが、向こうまで平らな白い地面。空も独特なスモーキーな空。晴天は白い空。空と地面の境目がぼんやり。水平線の白バージョン?初めての景色だったし、こんな景色があるなんて知らなかったので感動しました。何より、続々と集まってくる人たち&犬たちから地元っぽさが溢れていて、きっとこのあたりの人たちが楽しみにしているお祭りなんだなって所が、とっても良かったです。和む。
実はこの旧正月のタイミングって、お祭りが多い!大館アメッコ市、上桧木内の紙風船上げ、刈和野の大綱引き、、、、どれもこれも、きっと大阪在住には見たことない景色ばかりで興味深いんですが、秋田って思ってる以上に南北に広い!ということで、もう一つだけ行けました。それが「なまはげ柴灯まつり」。なまはげって知らないことだらけ!秋田全域に居るわけじゃないんですって、男鹿という地方の文化なんです。それさえ知らなかった。大晦日に、山から下りてきて各家庭にやってきて(しかも夫婦で来る!)、「今年はどうやった?ええ年やった?」「なまはげさんに厄払いしてもらったおかげで、今年も良い一年になりました、ありがとうございました」みたいなやり取りをしてお酒を飲み、家の壁やら床やらをドンドンと叩いて厄落としをしてくれるそう。そうなんですよ、なまはげって鬼じゃないの、神様なの。だから角ないなまはげも居るの。ほんと面白い。「なまはげ館」に行ってもっと色々知りたくなりました。
しかし、この夜の森の雪景色というのは、また荘厳で、初体験。山から16人のなまはげが下りてくる。で、家に来てドンドンやるわけだから、そりゃ怖いな、なまはげ。。。だけどね、マイクを使ってお祭りの説明をしてくれるおじさんのアナウンスが、方言きつすぎて、ほんっとに分からない!ほんまにこんなに分からんのね〜。ほっこりしました。本来、家に来るものだから住民しか会えないなまはげを、観光客向けに、こうして見せてくれるわけだけど、このおじさんの一生懸命なアナウンスがあって、地元を感じられてすっごく良かったです。
秋田の方言の話だけど、お母さんたちの秋田弁。ほんまにあったかい。ほっこりする。
秋田に到着してまず向かったのが、秋田市民市場。そこでいきなり出会ったお母さんたちの「んだんだ」が可愛くって!市民市場での狙いは「市場丼」をお昼ご飯に。トレイに白ごはん置いて市場内をうろうろ。提灯がついてるお店で食材を買い集めて、ご飯にのせて自分だけの市場丼にして食べられる。市場の人と喋れるし楽しい〜。トレーを持ってるから、だいたいみなさん「市場丼?」って話しかけてくれる。食べたことのないものを食べたいなと思ったら、結局シンプルになっちゃった。
鮮やかな緑の正体は、この季節からの秋田といえばの「ギバサ」。初めてだったんだけど、トロトロ美味しい。海藻なんだけどね、湯に通すと鮮やかな緑になって、包丁で叩くことで、粘りが出る。冷凍ものじゃなくて、新鮮なものを叩くと粘りが凄い!お皿に残らず、全部持ち上げられるくらい!ご飯にのっけてポン酢ちょっとかけて。ほんまに美味しかった!お店の隣のテーブルで一人で食べてたら、お母さんが鱈子の炊いたん分けてくれて、お父さんは湯のみにお茶いれて持ってきてくれた。東北の市場まで来て、家みたいなあったかい対応に泣いちゃいそうです。
可愛いお母さんで言うと、2日目の夜に行った郷土料理「美称」のお母さんも、御多分にもれず、可愛い。話してると楽しくなっちゃって笑いながらしゃべるから、余計に何言うてるのか分からんし!可愛いなぁ。まさに「滋味ご飯」な美称のお料理、良かったな。初めてのハタハタ寿司がとても美味しかった。ひろっこも初。好物の里芋煮物も美味しい。お造りに大根じゃなくて「おごのり」ていう海藻が添えてありました。地元の人にとっては普段のご飯すぎるのかもしれないけど、わざとらしい観光客向けの演出もない。どこを狙ってるのかわからない。そう、多分、何を狙ってるとかじゃなくて、昔から作られてきた秋田の風土を活かした食事が、ここではそのまま続いてる、そういうことなんだと思う。天然のものしか扱ってないそうですが、きっとそれも「天然」にこだわっているというよりは、ただ「その時にあるものを食べる」、「多く手に入れたら保存食にする」ということなんだと思う。昔の台所なんだな。
ほんと秋田は保存食が豊か。発酵醸造文化あっぱれ。結果的に発酵今昔2daysでした。
初日の夜の「とっくりの木」。発酵好きの店主が作る創作料理と日本酒。そうなの!「薄味」と「体に優しい味」は違う。それぞれの持ち味と旨みが、ちゃんと。酒粕クレームブリュレはマストで♡楽しい夜でした。まさかのカウンターで隣になったお客さんが、私の大阪の知り合いの話を始めるもんだから、つい話しかけちゃったり。まさかの802リスナーさんとバッタリビックリしたり。
温泉も連れて行ってもらったし、他オススメの場所もいろいろあるんだけど、
その辺は、またの機会に。
それでは、旅のお楽しみ、お土産ちゃんたち。ジャーン。
稲庭うどんチップ・チョコ味
イチジクのシロップづけ
甘酒
天の戸ワンカップ純米酒
きりたんぽカップスープ
秋田の「あめこうじ」っていう米麹を使って作られた甘酒(私は甘酒は米麹派)。
秋田駅にお土産やさんがいっぱい入ってるビルがあるんですが、その一角に立ち飲み屋があって、この甘酒も飲めます。もちろん買えるし、空港にも売ってました。
天の戸ワンカップ純米酒は、これは「のんびり」とのコラボで、
市民市場と空港で売ってましたよ。
昔ながらの「りんご餅」と「もろこし」
「いぶりガッキー」これがすごい!スナックかと思って成分表示見たら、いぶりがっこを乾燥させただけ!食べてみたら、口の中でいぶりがっこに戻りました。ええわ〜。
そしてもちろん重いけど、いぶりがっこも。
いぶりがっこって、ほんといろいろ売ってて、私はいつも同じのを買ってます。
市民市場で売ってるこれ。市場の中にもたくさんの種類売ってるけど、
初めて行った時に知り合いにオススメされたものを買い続けてます。
きっと調味液の味つけが違ったり、いろいろあるんだと思う。
あとオマケ。わかってます、これが秋田のものではないこと。なんだけど、秋田に行ったら売ってるから見つけたら買っちゃうんです!うまい。これ、ほんまやめられへん。ホワイトチョコ最高や。
最後に、今回の秋田旅をアテンドしてくれたのが、その昔、「イベンターホットライン」のコーナーに出てくれていた吉岡くん。今、彼は秋田でガラス職人をしています。「新屋ガラス工房」では、吹きガラスの体験もできるそうです。また行くわ、秋田。ありがとう。