うたたねシアター

「TOKYO!」「僕らのミライへ逆回転」(2008/09/20 テーマ:MOON)

ミシェルゴンドリー監督が大好きなんです!「エターナルサンシャイン」や「恋愛睡眠のすすめ」どちらも夢がある!皮肉もある!ドリーミーでロマンティックで切なくって愛がある!ロマンティックだけど悲しい。でも幸せなのかもしれない。なんかそのバランスがたまらなく狂おしいんです。こんなこと考えてるなんて、なんて夢見がちで素敵な人なんでしょう。月でウサギが餅つきしてるなんていいますけど、私ぜんぜんピンと来ないんです。それどころか、なんの感情もわかない。でも彼なら「月でウサギが餅つき?なんて切ないの?!」って思えそうな、そういう映画つくってくれそう。ミシェルゴンドリー作品は、秋の夜長にぴったりだと思います。新作も2本、日本に到着してますしね。
まず「TOKYO!」ミシェルゴンドリー、レオスカラックス、ボンジュノという3人の監督が東京を舞台に撮った短編3本のオムニバス。ミシェルゴンドリーの作品は、主人公が、自分の存在意味、居場所を探して、えらいとこに落ち着く話なんだけど、いちおうハッピーエンドなんだけどキュンとしちゃう。ロマンティック。3本の中で一番好きです。
そして、とあるレンタルビデオ(not DVD)ショップで、店員が撮影したリメイク版のビデオが大人気になるお話「僕らのミライへ逆回転」。この登場人物達のリメイクの仕方が、超チープでメチャクチャな代物なんだけど、腹がたたない!すんごいチャーミングなのです!どこを切ってもミシェルゴンドリー!なんだか映画ってものに対する愛を感じちゃうんですよね。そう考えたら、この映画自体が、「ニューシネマパラダイス」に通じるものを滲ませているような...。映画の中で、撮影されたリメイク版はYouTubeで実際に見れたり、さらには「僕らのミライへ逆回転」の予告編さえリメイクしちゃってたり、どこまで遊ぶねん!映画みてYouTubeも見てください。もひとつ楽しいよ。