うたたねシアター

「Factory Girl」(2008/04/20 テーマ:HOLYDAY)

休みの日に見たい映画を、とのことですが。毎日が休みのような生活をしている私です。どうしようかしらん。と思っていたら毎日が休みというかパーティのような映画をみました。「Factory Girl」という映画です。1960年代のNY。アンディ・ウォーホルが、アンダーグラウンドカルチャーシーンに君臨していた時代。ウォーホルの前に突然現れた、とびっきり魅力的な女の子、イーディ・セジウィックのお話です。ウォーホルは一瞬にしてイーディの虜になり、彼女を自分の映画に出演させます。するとイーディはあっというまにメディアの注目の的になり、彼女のファッションは大流行、カルチャーシーンのアイコンとして輝きます。大きなイヤリング、バッチリアイメイク、小枝のような華奢な体に幾何学模様のミニワンピ、黒いタイツ、確かに超かわいい!なんとなく60'sファッションが気になっていた今日この頃、買い物天国にGOしてしまいそうです。とにかくイーディとウォーホルのコンビは、どこに行っても渦中の人!ウォーホルのスタジオ「Factory」は、個性的な仲間で騒々しいまでに賑わいます。トルーマンカポーティ、ヴェルヴェットアンダーグラウンド、ボブディラン・・・当時のシーンがよく分かる映画です、興味深い!イーディの魅力は輝きの陰にある弱さなのかもしれないです。複雑な家庭環境に育った彼女はとてもバランスが悪いのです。きっと純粋すぎたんだと思う。だから人を惹き付ける反面、自分も毎日がパーティのようなFactoryの吸引力にどっぷりハマり、ウォーホルに利用されマスコミに踊らされ、挙げ句見捨てられ・・・まさに時代を駆け抜けたのだと思う。偏った育て方をされると、居心地のよい居場所をみつけた時、嬉し過ぎて無防備に身を委ねてしまう。これ、すごく分かる。バランスが悪い人や物って、危険だけどやっぱりとても魅力的なのです。あー洋服欲しい、仕事がんばろ。