うたたねシアター
「スクールデイズ」(2006/01/20 テーマ:BITTER)
ポラリスのオオヤさんが初めて映画音楽を担当、しかも監督は守屋健太郎さんという、私にとってはポラリスのPVで馴染みの方。さらに、なんと森山未來初主演作になるのだと!それはそれは楽しみで!待ちに待った「スクールデイズ」という学園映画がようやく公開です。森山くんは、いじめられっこの高校生だけど、実は元・天才子役。一世を風靡しながらも両親の離婚問題に巻き込まれ「普通の子供に戻りたい」と8歳で引退。現在、再起をかけて超人気学園ドラマ(←金八先生みたいなね)「はみだし!スクール★デイズ」に出演中なのです。しかもドラマの中でも弱虫でいじめられっこ(笑)。不良に因縁をつけられている時のオロオロした表情がリアルだったり、ドラマの中の熱血教師の台詞に、役柄を越えて本気で勇気づけられて涙を流したり、本当にいじめられているおかげで素晴らしい演技の連続!ただ、あまりにもリンクするため、また演技に没頭していくために、だんだん現実とドラマの境界線が見えなくなってバランスが崩れた結果、引き起こされるある出来事...。これがどうもリアルで怖い。近所で起きてしまいそう。さらにラストシーンのちょっとコミカルなかんじが、また逆に怖い。笑えない。ニガイニガイ。とはいえ、とにかくおもしろい!細かい配役とか小道具とかまで、すべてが過剰なの。なにより、ドラマの中で熱血教師を演じる孤高の俳優役の田辺誠一がキレてます!ふりきってる!その教師と、松尾スズキ演じる実際の先生のサラリーマンぶりの対比も最高。もちろん森山くんもすごい。彼のピュアでいて、なにか踏み外してしまいそうな危うさが、本当に魅力的です。そして、私が見るきっかけになった音楽のことだけど、オオヤさんの情緒豊かな音楽がズッコケ〜シリアスシーンまで見事にフィットしていてこれまたすごい。劇中ドラマでも映画でも主題歌となっているハイロウズのナンバーも素晴らしい!オススメです。