あのひとは羽をもっています ふらり ふわり ある日曜日の昼下がりのこと 私の目の前で おおきな羽をひろげたんです 目があった瞬間に 羽根のおくに響く 鼓動を 物語を ゆっくりでいいから 届けて欲しいのです わたしも このキルトのガウンをひろげてみたいのです あわよくば そして ほほえみあいたいのです 今は ただただ一人で目を閉じて佇んでいます 冷たい空気を感じながら わたしにだけ見える 空気をふくんだやわらかい雪のように 白い羽根が はらはらと舞う あの場所で
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