ぶつぶつ日記

ハッピーオールドイヤー




12月で大掃除、ものを捨てるの、得意ですか?私は苦手。いい映画見ました。
ナワポン・タムロンラタナリット監督作品
ハッピーオールドイヤー
本年度、大阪アジアン映画祭グランプリ受賞。タイの映画です。
私はしらなかったのだけど、すでに知る人ぞ知る、注目されている監督なのだそうだ。出会えてよかった。



留学先のスウェーデンでミニマルなライフスタイルを学んで帰国した、デザイナーのジーンが主人公。自宅をオフィスに改装するために断捨離を始めます。大きい物から小さい物まで、とにかく物が多い。
中には、友達から借りたままのもの(!)や貰ったものも多くて、そんなもの達を返してまわることに。洋服、アクセサリー、レコード、楽器・・・。物や思い出、友達に感謝の気持ちを伝えられて、ジーンの心は軽やかに。懐かしいって喜んでくれる友達もいれば、当然、中には怒る人もいる。元彼にカメラを返すあたりから、スッキリとは逆方向に・・・。

映画のキャッチコピーは「人の気持ちは簡単に仕分けられません」

予告編で気になるセリフが。
「物事は片方が忘れても終わらない」
これだけでもう「私きっとこの映画好きなはず」って思いました。

この映画、『物と、物にくっついている気持ち』のお話です。
ドイの仕事部屋は特に物が多い。連れて帰った時の気持ちが降り積もったような部屋。いつかの自分に見守られているような・・・。整理すべき時かも。空いた場所には新しい物が入ることができるから。年の瀬におすすめです。

捨てちゃったもの、それをくれた人、貰った時の気持ち、買った時に一緒にいた人ものこと。場所。いろいろ思い出してしまいました。わたし本当に色々「手放す」っていうのが苦手で。ちょうどこの秋、長らく使っていた外付けHDDがとんでしまって、強制的にリセットされたのですが、それからなんだか気持ちが変化してきた所で、この映画。これは課題だな。ちゃんと「おしまい」に向き合わないと、もう一度、形を変えてでも、向き合う時が来ちゃう。




シネリーブル梅田・神戸、京都みなみ会館 他で2020/12/11から公開。
(ジーンのお兄さんも元彼もかっこいいす。なんなの〜、タイ〜!ってなってる。)