ぶつぶつ日記

この日々のスケッチ、その3




テレビやラジオをはじめいろんな媒体が、アーティストのライブを届けるフェスみたいなものを、開催してる。前なら802が、いの一番にやってそうなこと。(いの一番って古い?)でもやってない。


全体で話したわけじゃないけど、番組チームでは、ギャラもお支払い出来ないのに無闇にオンエア用にライブ音源をお願いするのは、心苦しいねって話になった。ライブが出来なくなって、アーティストはどんな不安だろうかって思ったから、もしかしたらラジオからコメントオファーがあれば、アーティストが元気出るかなとか、お節介なこと考えたりもした。それで、リリースや配信ライブの予定など、お知らせしたいことがありそうなアーティストに、コメントオファーや、インタビューオファーをかけることにした。先方の状況が分からないから、とにかく無理のない範囲でどうでしょうかと。ごめんなさいね。リスナーのみなさんのことを第一に考えたら、もしかしたらラジオでフェスみたいなことをしたら、みんな非日常を楽しめたかもしれない。
あのとき、私たちもリスナーの皆さんと同じように不安や苛立ちや恐怖もかんじていたから、オンエアを通じて、他愛もないことで笑いあったり、眠れない不安な夜は寄り添いあったり、そうしている間も世界を回すために働いてくれている人たちへの感謝の気持ちを共有したり、そうやって過ごすことにした。
もちろん、たくさんのアーティストが声を届けてくれて、お願いしてないのに自宅で演奏を録音して送ってくれたり、奇跡のような気持ちのやり取りがあった。本当に感謝してもしきれないし、救われました。
私たち、やっぱりどこまでいっても音楽リスナーなんだなって思った。

身の回りのイベンターやライブハウスの人たちのことも、手助けしたくても何も出来なくて、アイデアが浮かんでは消えて浮かんで消えた。オンラインミーティングはあっても雑談をしないから、アイデアか形にならない。1人で考えても行き止まりばかりだ。何の役にもたてない。助けられることが出てきたらその時応援しよう、まずは自分たちの放送をしっかり続けること。そう言い聞かせるしかない。

音楽で遊ぶことをやってみた。前にも書いたけど、アクセスのビデオを作ってみたり、アーティストの企画には乗っかって投稿したり。何かしなきゃって無我夢中だったかもしれない。けれど、仕事ばかりしてきた私は、自分の時間ができたことで、音楽以外のことに向き合う時間が取れて嬉しかったし、その時間はキープしたいと思うようになった。例えば料理をして食べてから眠るまでに3時間以上とれるとか、ささやかなことだ。無我夢中で仕事をしてきたから、仕事を続けさせてもらえてるのかもしれないから、なんとも言いようないんだけど。

7月に入って特に時間が足りなくなってきた。
馬力が戻らないのに、しなくてはいけないことが増えてきた。せっかくはじめた勉強をする時間が取れないから、自分にガッカリする。また、いつものように継続できない、努力できない自分に戻ってしまうのか。自分にがっかりする。読みたい本も溜まってきてるのに読めない、見たい映画も見る時間がない。体はだるい。何もかもうまく行かない気持ちになってきた、そんな7月下旬だ。