ぶつぶつ日記

MG10コンピ発売!


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ガレージ10周年記念コンピがとうとう発売になりました。
あたくし風邪で寝室に籠っておりまして、まだ実際に店舗を見てないのですが、
知人より新宿タワレコの店頭で、えらい大展開していただいていると、
写真が送られてきました。嬉しい、というより、畏れ多いです!恐縮です!


せっかく10周年イヤーだし、何かやろうじゃないかという話になったとき、
半分冗談でコンピ作ろうと言いだしたのですが、
まさか本当に作れるとは思ってもみませんでした。

お褒めの言葉もいただくのですが、本当にありがとうございます。素敵なのが出来たと思いますが、何より、曲をつくる アーティストが素敵なのですよね。他人のフンドシを借りてるだけです。われわれは。普段の番組制作も、他人のフンドシを借りているだけです。


私は今までの人生を、ずっと自分に自信を持てずに生きてきました。 いじめられっ子だったし、何をしても1番にはなれず、何も成し遂げる事が出来ず。仕事も鳴かず飛ばず。
友達に将来を心配されるほど。
自分が生き残っていくためには、ガレージを存続させるしかありませんでした。
だから、毎週のオンエアのことだけ考えて生きてきました。応援しているアーティストがヒットするにはどうすればいいか考えて眠れない夜もたくさんありました。そこを思うあまり、気づけばアーティストやマネージメント、イベンター、シーンを作る側の人たちの中に入って行ってました。出世していく他のDJの人たちを横目に羨ましいと思いながら、これしかできないから、精一杯繰り返してきました。
私はずっと「自信を持て」と言われ続けてきました。足りないのは自信だと。でも胸を張って、頑張っていると言えなかったのは、私は何かを作っているわけではないという劣等感です。所詮、人のフンドシで相撲を取っているにすぎないのです。アーティストに近くなればなるほど、その思いは大きくなります。そんなこと思う必要などないんでしょうが。でも、ある時、ライターの友達が言ってくれた言葉で救われました。「どいちゃんは、ミッドナイトガレージっていう名前の雑誌を編集してるんじゃない?エディターやライターと一緒だよ。」と。私も好きな雑誌はたくさんあります。同じ情報でも雑誌によって紹介の仕方が違う。個性がある。私なりの編集をしていれば、それは立派な表現なんじゃないかと思えました。そして、それはどんな職業でも一緒だと思えるようになりました。
10年たち、それでもまだ、自分は幸運だっただけだと弱気です。でも、アニバーサリーイヤーの集大成で、こうしてコンピを作らせてもらい、ようやく番組に自信を持てそうです。 そうでなければ、今までご協力いただいた皆さんに失礼な気がします。皆さんのお引き立てがあったからこそ、続いてきたのですから。 胸を張って、またこれから頑張っていこうと思います。時代がかわり音楽の聞かれ方も 変わりました。私も10年前と全く同じ感覚ではないですし、同じ仕事の仕方は出来ません。でも新しい顔ぶれで時代に沿ったガレージを作っていけるはずですから、おごる事なく謙虚に頑張ります。


世の中に溢れるイベントに人が入り、CDが売れるように、宣伝を手伝うのが私たちの仕事。そう思って番組作りをしてきました。だからコンピを作るなんて、少し前の私たちには思い浮かびませんでしたが、10年もやってくると番組名のついたコンピを作ることで、誰かが誰かと出会うきっかけを作れるかもしれないと思いました。埋もれてしまっている素敵な曲もあります。ガレージコンピに収録させてもらったのは、番組で応援しているごく一部のアーティストでしかありません。ただ懐かしむのでもなく、仲良しこよしでもなく、出会いのある新鮮なガレージコンピになったと思います。 気になる出会いがあれば、ぜひそのアーティストのオリジナルの作品に触れてください。ライブに行ってください。そして、番組が気になった方はラジオをきいてください。コンピだけにとどまらない、次に繋がる何かを提供出来たら、こんなに幸せなことはありません。

最後に歴代の番組スタッフの皆さんに感謝の言葉を書かせてください。また初代プロデューサーのKさん、自由に番組作りをさせて下さって有難うございました。自由という不自由さ、責任の重さを感じながら、毎週努力を重ねたのは、私達の財産だと思います。次に担当して下さったIさん、見守って頂いて有難うございました。私達に足りないものを見つけ補ってくれました。現在のプロデューサーは若くて機動力があります。おっかなびっくりで、なかなか大きな事を出来ない私達のお尻を叩いて、新たな挑戦をさせてくれます。

10年間支えて下さった関係者のみなさん、ありがとうございました。 皆さんに、同じように感謝と尊敬の念を抱いております。本当です。どうぞ、今後ともよろしくお願いします。


お礼やら感謝やら、書いても書いても足りない気がしますが、これくらいにしておきます。