「その街のこども」
私は当時、八尾に住んでいて直接的な被害を受けませんでした。
そういう逆のコンプレックスのようなものが私にはあるのだと
最近気づきました。
その街のこどもではないというコンプレックス。
その街にいた人たちの気持ちは、想像するしかできなくて、
どんなに想像したって想像の域をこえることはなく、
本当になんて分からない。
今、どんな言葉をなげかけるべきなのか、
分かりません。
だから素通りしてきた。
でも、それじゃダメなんだと思うんです。
映画の中の主人公2人も、
ようやく
向かい合えたのだと思うんです。
それぞれが見ないようにしてきた心の奥に。
ぜひ観てください。
そして自分の気持ちと向き合ってください。
何を感じるか。
それを知ることがきっと大切。
もう震災のことなんて思い出したくないんだと言う人もいるかもしれない。
泣いて欲しいのか？と冷ややかな気持ちになる人もいるかもしれない。
ただただショックを受ける人もいるかもしれない。
何も感じない人もいるかもしれない。
どれも間違いじゃない。
シネリーブル神戸では
主演の森山未來さんと脚本の渡辺あやさんを迎えた舞台挨拶が
12/10にあります。
ルミナリエとセットで。
ぜひとも見て下さい。
