うたたねシアター

「ナイト・ウォッチ/NOCHNOI DOZOR」(2006/04/20 テーマ:ナチュラル)

人は生まれながらにして心の中に善と悪、光と闇が存在すると思います。そのバランスは人それぞれで見え方も人それぞれなんでしょう、きっと。そこでピックアップするのは「ナイト・ウォッチ/NOCHNOI DOZOR」。もう見ましたか?そう、イギリスにおけるトレインスポッティングのようにロシアのユースカルチャーに大きなショックを与えたという、あの映画です。監督はロシアのタランティーノの言われる若手ディレクター、ティムール・ベクマンベトフ。いやー私の中のロシアのイメージがガラガラと崩れました。パリのロマンティックなスケートリンクで大音量のマカレナを聴いた時のようなショックです。でも当然といえば当然ですよね、日本だって京都&相撲のイメージで思われていても、実際はジャパニーズHIO HOPもテクノも大流行りなわけで。おっと話がそれました。とにかくマトリックスもびっくりの映像!かっこいいの!マイッタ!ストーリーは、スターウォーズとロードオブザリングとナルニア王国をミックスした、ストリートサイバーファンタジーって感じ?舞台はモスクワ。超能力を持つ「異種」と呼ばれる人種が、光と闇の2つの派閥に別れて勢力争いをくりかえしてきたのだけど、お互いが悪事を働かないように監視しあうという協定を結んだんですね。それで微妙なバランスで世界秩序が保たれてきたのです。が、伝説の「災いを招く乙女」が現世に現れ、さーどうなる?!正直いいまして、映像も設定もとにかくスケールが大きいので、そのわりにウソーと言いたくなるようなあっけない終わり方なんですけど、それもそのはず、3部作の導入でしかないのですよ。まー度肝抜かれて下さい。早く続き見たい!だって伝説では闇が勝つらしいのよ。闇を追い払うより光を遮るほうが楽だから。確かに何かに迷ったときってあきらめるほうが簡単やもんなー、なんて人の心に置き換えて考えたら目眩しちゃう。