ぶつぶつ日記

TOUR is HARMONY

アナログフィッシュ「TOUR is HARMONY」@心斎橋クアトロ(1/13)


昨年11月にリリースしたアルバム「ROCK IS HARMONY」を持って回る、初めてのワンマンオンリーツアーの、大阪公演に行ってきました。
その名も「TOUR is HARMONY」というだけあって、そのアルバムの曲を、まるっと発表するライブでした。


去年は、そこはかとなく「町生活応援ソング」シリーズのシングルを発表してきたし、アルバムも、町で暮らしながら感じる色んなこと(よく歌になる恋心から、なかなか歌われない歯痒さマデ)が、それぞれの曲にしっかり描かれていた。


そんなこんなで、とにかく、何かにつけて、空っぽ感を感じてしまう私は、そういうことを暑苦しくならずに、むしろちょっとコミカルに歌っている曲に、初めて出会ってしまった。あたしだけじゃないんだと、大袈裟にいうと、味方をみつけたような感覚になって助けられた。きっと、私みたいな子はいっぱいいるはずだから、この気持ちを分け合いたいって思った。


そんなテーマの「LIVING IN THE CITY」「CITY」の2曲で、ライブはスタート。下岡くんパートですね。もう一人のボーカル佐々木くんの、スカッと爽やか、かつ豪快なパートももちろん、いいタイミングで混じってくる。と思えば、ワンマンでしか披露されにくい、下岡くんの意味深長ムードの曲達のパートもあるし、とにかく楽しいみんなで歌えるアナログフィッシュコーナーも、しっかりある。


私は下岡くんの作る意味深長な曲達が、とても好きなんです。だけど、私の好きなその言葉の選び方とかが、やっぱり一般的には分かりずらいのかもしれない。簡単に言うと、シングル向きではない。


で!で!でー!
ここからが、良い傾向だと思ったのだけど、アルバムリリースタイミングのキャンペーンでも、そのへんのテーマについて、ちゃんと尋ねたら、おしゃべりは決して上手じゃないけど、「話そう」という気持ちが彼らから感じ取れたんです。


この日のライブでも、本編最後の「公平なWorld」という曲の前に、ひとことだけ説明して歌い始めた。これが、実はとても分かりやすい一言だった。途中、ハンドマイクで歌い、マイクを床に投げてギターをかき鳴らすシーンや、めずらしくリズムをとる手が力強く握られていたことや、胸打つ絵がいっぱいあった。


分かってもらいたいって思う気持ち。


たぶんみんな持っているんだけど、どうせ分かってもらえないだろうなと思う気持ちもあるし、音楽で伝えてるから言葉にする必要はないって思うのもわかる。確かに「蛇足」なMCは私も嫌い。


だけど、あえて言葉にすることが、とても有効な時もあるんだって、あらためて思いました。


とても充実した内容のアルバムだったんだって、再確認できるワンマンライブでした。ツアーファイナル見に東京行ってしまいそうなぐらい、いいライブでした。アナログフィッシュ、進化してます。ライブで伝わりやすいアレンジとか、ずいぶん研究したんだろうなぁ〜って思うくらい、すごくカッコ良かった!




次は4/21(土)@心斎橋クアトロ。タバコジュースと共演です!これはまた見逃せませんよ!ぜひ。